蛋白質物性の向上のための分子設計法(1998年公表)です。注目する蛋白質物性に影響があると推測される物理的環境(静電ポテンシャル、揺らぎなど)に影響を与えているアミノ酸を、立体構造に基づいて決定し、このアミノ酸を置換することで物理的環境を変化させ、目的の蛋白質物性に変化を与えるという方法です。立体構造が既知(あるいは推定可能)な蛋白質に適用可能です。この方法を用いて、金属プロテアーゼ・サーモライシンの触媒活性を顕著に改善することに成功しました。「生体ナノマシンの分子設計」(2001年、共立出版)の「1-2 物理的摂動法による高機能化」に詳細がありますのでご参照下さい。 |