蛋白質物性学研究所 / Institute for Protein Physics

研究テーマの概要


(A) 蛋白質物性の改良をめざした分子設計法の開発と応用


(B) 蛋白質物性に関するデータ解析法の開発と応用


(A) 蛋白質物性の向上をめざした分設計
下記のように、合理的あるいは物理的摂動法による分子設計を行っています.
詳細は「生体ナノマシンの分子設計」(共立出版)の「1-2 物理的摂動法による高機能化」をご覧下さい。
(A.1) 高安定化のための分子設計
(A.2) 高活性化のための分子設計
(A.3) 高結合能のための分子設計


(A.1) 高安定化のための分子設計
立体構造に基づいて合理的に、あるいは物理的摂動法を使って、高い安定性を持つ変異体を設計します。

(A.2) 高活性化のための分子設計
立体構造に基づいて、物理的摂動法により、より高い酵素活性を持つ蛋白質を設計します。


(A.3) 高結合能のための分子設計
立体構造変化や多価結合を利用して、高い結合能
を持つよう分子設計します。

            

(B) 蛋白質物性に関するデータ解析法の開発と応用
熱量測定(DSC, ITC, PPC)等のデータを解析し、下記のような蛋白質の物性を正確に評価します。測定法の概要は、熱測定誌のチュートリアルをご覧下さい。
(B.1) 立体構造変化・安定性の評価
(B.2) 触媒活性の評価
(B.3) 結合性の評価

(B.1) 立体構造変化・安定性の評価
DSC(示差走査熱量測定)やIATC(酸滴定熱量測定)等のデータを、平衡論や速度論を用いて解析することで、蛋白質の立体構造変化や安定性を評価します。

(B.2) 触媒活性の評価
ITC(等温滴定熱量測定)や各種の分光学的測定データに基づいて速度論的モデルを仮定して触媒活性を評価します。


(B.3) 結合性の評価
ITC(等温滴定熱量測定)や各種の分光学的データに
基づいて、平衡論的モデルを使って結合定数・解離定
数などを評価します。